みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

母と1日離れていたら

ある土曜日のこと。
朝から私は定期通院、午後イチでセミナーに参加し、16時終わりだったが参加者と話していて会場を出たのは17時過ぎ。それから買い物をして帰宅したのは19時という日があった。

夫に娘を任せて私は朝からお出掛け。そのまま夜までいないのは、多分産後初のことだった。


夫に聞くと、ちょうど夫の友達が近くに来ていたので合流して夕方まで一緒にいたのだそうだ。お昼は美味しいレストランでモリモリ食べて、友達が持って来てくれたレゴで遊び、娘は充実の1日を過ごしたようだった。
娘のいつものお昼寝時間には夫と友達はコーヒーを飲みながら話していて、娘はおもちゃで遊んでいた様子。
「え?お昼寝しなかったの?」
と聞いたら
「うん、別に眠くもなさそうだったよ」
と夫。
「お休みの日はいつも、お昼寝の頃になったら『おかあさん眠くなっちゃった〜。一緒にねんねしよ〜』って誘って、一緒に寝るんだよ。自分から布団に入って1人で寝るわけじゃないの」
「え?そうなの?」
夫には知らないことがまだまだあるようだ。そりゃそうなんだけど。私が寝かしつけしてるとは思っていなかったらしい。
家族で揃っているときは出掛けていることが多いから娘は車の中で寝ている。知らなくても当然か。

充実の1日を過ごした娘は私が帰ったからといって特別喜ぶでもなく、いつも通りの娘で少し寂しかった。


夜になり、娘がいつものように
「おかあさんとねんねする〜」
と言ってきた。
毎日そう言って、私にしがみついて寝る。
離れると泣きながら追いかけてくるので、深い眠りなるまでくっついていて、私もそのまま寝てしまうパターン。

しかしその日はいつもと少し違った。
しがみつくことにはしがみついたのだが、仰向けの私の上に乗って寝たのだ。
これまでにも2回、こうなったことがある。
1回目は、保育園入園の時。入園少し前から、入園して3ヶ月後くらいまで。毎日私の上に乗って寝ていた。
2回目は、保育園で進級した時。仲良しだった友達とクラスが分かれ、先生も全員新しい人になってしまった時。また私によじ登って、上に乗って寝るようになった。
それ以来乗らなくなっていたのだけれど、この日はまたよじ登ってきた。
「ええ?またおかあさんの上で寝るの?」
と聞いたら、娘は「えへへ」と笑って、ぎゅーっとしがみついた。何度もなんども顔を上げて私の顔を見て、やがて寝た。


たった1日。時間にすれば10時間くらい。
帰った時にはいつも通りの態度だったけれど、やっぱり娘は寂しかったんだなぁと思った。
何か不安なことがあると、それも結構な不安だと私の上で寝るようなので、私がいない1日は不安だったのだろう。
それからというもの、毎晩娘は私の上で寝ている。

こんなことをしてくれるのはきっと後少し。1年後にはもうしないかもしれない。
今だけだと思うと、重いけれど、嬉しい方が勝る。
今だけのこのかわいさを、一生分抱きしめておきたい。