怒らなそうなおかあさん
そういえばこんなこともあった。
前回の続きというか、前回とは別の日の話で。
寝かしつけ中になかなか寝ない娘が、
「あのね、わたしね、お中に来るまえね、おかあさん見ておこらなさそうなおかあさんだなって思ったからきたんだよ」
と言い出した。
「やさしそうでおこらなさそうだなって思ったの」
ほほう。
毎日猛烈に怒ってるけどな。
「そうだったの。めっちゃ怒るおかあさんだったねぇ」
「うん」
「娘もめっちゃ怒るしねぇ」
「うん」
「めっちゃ怒るおかあさんで申し訳ないけど、怒るよ私。人間だし」
「うん」
「怒るけど、どんなに怒っても、娘が世界一好きよ。それだけは本当に絶対1番好きだからね」
「うん。わたしもおかあさんだいすき」
うふふ♡って微笑み合って、ぎゅってして、そしたら娘はスヤスヤと寝た。
そうか、怒らないと思ってきたのか。とんだ誤算だったねぇ。
まあ、その日思いつきで話してたんだろうくらいに思っていた後日のこと。たぶん1ヶ月後くらい。
また寝かしつけ中に、
「ねぇおかあさん。わたしこのあいだ、おかあさんおこらなさそうって思って来たって話ししたじゃん?」
と言い出した。
その後の会話を忘れてしまったんだけど、またその話をするくらいだから、娘は自分がそう選んできたという意識を持ってるんだなぁと思った出来事だった。
いやほんと、とんだ誤算だったよね。
よく怒る母に全く負けず、めちゃくちゃ自己主張がハッキリしてよく笑いよく怒る娘に成長中。
母は少し反省して、怒るのをもうちょい減らそうかなと思ったり思わなかったりですよ。
産まれる前は雲の上にいた
先日のこと。
いつも通り私にくっついたまま寝ていた娘が夜中に突然目を覚まして話しかけてきた。寝ながら笑うことはよくあるが、目を覚まして話しかけられるのは珍しい。
「ねぇおかあさん。わたしね、おかあさんのおなかに来る前はくもの上にいたんだよ」
はい?
突然なに?
夢でも見たか?
とりあえず話を合わせて、
「そうなんだ。くもの上にいたの?」
と返した。
「そうだよ。くもの上にいたの。あかちゃんがいっぱいいるんだよ」
「赤ちゃんは雲の上で何してるの?」
「ふふふ(笑)ねてるの〜」
「寝てるんかい!娘も寝てたの?」
「ねてたよ」
「周りに赤ちゃんいっぱいいたの?」
「ううん。わたしはひとりだった」
「へぇ。そこからどうやってお腹に来るん?」
「し〜らな〜い!」
といって、また寝た。
なんだったのかなぁ。