みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

入園準備と退園準備(2人目当然という空気と)

3月末をもって、今入っている保育園を退園し、4月から幼稚園に入る娘。

この移動は全くもって親の勝手であります。


そんな入園退園の準備で、

「持ち物の名前書き(直し)」

をやり始めた。

保育園入園の時点で洋服類をはじめ、持ち物全てに名前は書いてある。しかし度重なる洗濯で流石のお名前ペンも薄れており、中には読めないものもある。そこで持ち物全部の名前チェックと書き直しをしている。


それに合わせて、お世話になった保育園へ少しでもお役に立てばと、娘のサイズアウトした服を寄付することにした。サイズが小さいので未満児の小柄な子にしか使えないとは思うが、我が家にあっても捨てるだけになってしまうので誰かの役にたつといい。

名前を書きながらサイズをチェックして、サイズアウトした服は名前を消す作業を同時進行中。

娘はこれまでに何度も保育園の服で帰ってきたことがある。今月も2・3回は保育園の服で帰ってきた。

おむつがとれてからは1日に2回着替えたりするので、着替えを持たせても使い切ってしまい、保育園の服を着る機会が増えた。

ちょうど同じように着替えが増えるちっちゃい子達のお役に立つとよいなと思いながら、娘の名前を消していく。


保育園の先生に

「娘のサイズアウトした服を寄付してもいいですか?」

と聞いたら、先生は驚いて

「え?こちらはもちろんよろこんで受け取りますが、でもお母さん、いいんですか?まだお家で使う機会が…」
(2人目に使いますよね?という意味)

と言いづらそうに答えた。先々月くらいに、

「お母さん、最近モモちゃん保育園でよく『モモね〜お姉ちゃんになったの〜」って言うんですけど、あってます?」
(実は妊娠中ですか?の意味)

と聞いてきた先生で、

「いや。全くないです」

と私にバッサリ答えられた手前、2人目に使いますよねとははっきり言いにくかったんだと思う。

変に気を使わせてしまい申し訳ないなぁと思いつつ、我が家で今後使うことはないので保育園に寄付したいと話してきた。


私の住む地域は子供が3人いる家庭も多いらしい。2人はいるお家がほとんどの様子で、1人っ子の家は少数派のよう。

娘と同じ歳に産まれた子も、すでに妹や弟がいる子が増えてきた。

こういう環境にいると、

「当然2人目産むよね」

という空気を感じることが多い。直接そう言われることもある。

子供がいないときはあまり気にしていなかったことだけれど、子供が1人いると、それはそれで

「なんで2人目産まないの?」

という、当然でしょ?という顔に書いた人達が現れるのだった。

相手に悪気はないし、そりゃ2人目が産めるなら私だって産みたかった。

だけど世の中、

「当然でしょ?」

なんてものはないのだ。


話は逸れるけど、子供が欲しいけれどなかなかやってきてくれない人はたくさんいるから、毎日のように殺されて死んでいく子供達が少しでも減るように、子供を家族にすることが選択肢の一つとして一般化する社会になればと思う。

子供を育てることはとても責任の重いことで、簡単ではないけれど。


話を戻して、娘の服は我が家に来ない2人目用にとっておいても仕方がなく、誰かの役にたってくれるならそれが一番だと思っている。

トイレトレーニングをはじめる頃の子供サイズで小さいけれど、

「トイレに間に合わなくて失敗しても着替えあるよ!がんばれ!」

という応援を込めて。

行かれないね と言う娘と元図書委員長の私

娘は雨が降っているのを見ると、

「あめふってるから ほーくえん いかれないねぇ。よーちえんも いかれないねぇ。おやすみだねぇ」

と言う。

ほんと、お休みだったらいいのにねぇ。仕事も雨だから行けないってなったらいいのにねぇ。


それはさておき、娘のこの

「行けない」

「行かれない」

という言い方を聞いた夫が、

「行かれないって方言でしょ」笑

そう言って笑っていた。


いやいや、ちょっと待って。

行かれないは正しい言葉だよ。文法的には本来は行かれないが正しくて、現在使われている行けないの方が勢力大きくて「行けない」が主流になってるだけだから。

ほら、こんな丁寧な解説もある。


娘が「行かれない」という話し方をしているのは保育園で先生がそう話すからかもしれないし、私がそう言ってるのかもしれない。

「食べれない」は「食べられない」と言うし、私。そういえば娘も。

言葉は人の印象につながる大切なものだから、娘には正しいとはいわなくてもきれいな言葉を使って欲しいなとは思う。


舟を編むという映画を見て、言葉は生き物で時代の中で変化するものだと知った。

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それと、TEDで辞書編集者の方のプレゼンを見て、言葉は変化して良いのだと感じた。この方の言葉への愛は深い。


私の言葉へのこだわりは、多分図書委員長だったことや、図書館に入り浸っている子供だった過去からくるもの。

こだわりも変化してよい。

言葉を大切に使っていきたい。

入園グッズ製作中

今は保育園の未満児クラスにいる娘は、来月から幼稚園の年少さんになる。

年少さんになると持ち物が増えるらしくて、絵本バッグなるものが必要だと説明された。久しぶりの入園グッズ製作に励む日々である。

作る必要があるものはこちら
(もちろん買ってもいいのだけど作りたいので作る)

  • 絵本バッグ
  • 枕カバー
  • 椅子布団カバー

作らなくてもいいけど作ったものはこちら

  • ナップサック

今使っているものがくたびれて来たので作り直したいものはこちら

  • ランチョンマット


これらを夜や朝にちょこちょこと作っている。


娘は未だにお母さんスイッチが入る時があって、寝かしつけてそうっと布団から出ようとすると泣く。

(寝たと思って置くと泣く。寝たと思って離れると泣く。こういうのをお母さんスイッチと呼ぶ)

仕方なくまた寝かしつけて、そうっと布団から出て、ミシンの電源を入れると泣く。

仕方なくまた寝かしつけて、布団からそうっと出て、アイロンのスイッチを入れると泣く。

仕方なくまた寝かしつけて、布団からそうっと出て、よし!起きない!一気にやるぞ!とミシンに布をセットした瞬間に泣く。

そして私は諦めて布団に入る。


製作の日々とは、お母さんスイッチとの戦いの日々であり、戦績は5:1で娘の勝ちである。

おかげで一向に作業は進まない。


それでもまあ、出来上がったものはいくつかある。


* 椅子布団カバー

中身の椅子布団は市販品。園の指定サイズより大きいのでダメ出しされるかもしれない…。

裏はこんな風にゴムをつけている。こうしておくと椅子から座布団がずれにくいと園から説明があった。大きいのではみ出るとは思うのだけど。


* 絵本バック

一番手間がかかったけれど出番は少ないらしいので、普段から通園バッグにしたいくらい。


* ナップサック

生地が余っているので作ったもの。娘のお気に入りで毎日背負っている。


あとは枕カバーとランチョンマットを作れば製作物は終了。

細々と、園児服の掛けひも付けとか、ワッペン縫い付けとか、あらゆる服の名前書き直し確認(洗濯で消えてるものあり)とかあるけれど、まぁ大物は終わったので少し気が楽になった。

と同時に、少しさみしい。

私の下手な手作り物を喜んで使ってくれるのはいつまでかなぁと思うと、作るきっかけがあることは嬉しいのだ。きっかけがないとやらないから。

中学校の家庭科以外でミシンを使った経験のない私でも、まあなんとか作れるものなので、きっかけがあればまたバッグとか作りたい。