みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

一流企業とは何か?

一流企業とは?とGoogle先生に聞くと、
東証1部上場であること
・産業界をリードしていること
・平均年収1000万以上であること…
など、色々な基準が出てくる。
これが一流企業ですよと世の中に統一して認知されている基準はないことがよくわかる。

数年前私が結婚した時、仕事での名前は旧姓で続けたいと会社にお願いした。
それまでに勤めた2社では旧姓のまま働くことが当たり前だったから出来ないことはないと思ったし、私は自分の旧姓がとても好きで変えたくない気持ちが強かったからだ。それに、名刺もメールアドレスも変えるのは会社としても手間とお金がかかって無駄だと思った。社外の人にいちいち名前が変わったことを説明するのも面倒ではないか。メールに至っては届かなくなるわけだし。

しかし会社側の答えはノーだった。
これまでにそんな事例はないという。
びっくりして食い下がってみたが、とにかくダメとのことだった。その理由はこの1点。


「結婚しても旧姓を使うような二流企業と一緒にするな!」


一流企業とは何だろうか。
私が過去に勤めた会社は、1つは県内の大手企業で、もう1つは全国規模の大手企業だった。名前を聞けばみんな知ってるような企業だ。
どちらも結婚しても旧姓で仕事をしていて、何の不便もなかった。しかしそのどちらも二流企業らしい。
私の知る限り多くの企業で旧姓のまま働くことを了承している。みんな二流企業らしい。

だったら私は二流企業で働きたいよ…と思っている間に、名刺もメールアドレスもみんな変わった。私の名前が載る書類は全て差し替えになった。
しばらくは社内の呼称は旧姓だったが、育休から復帰する日の朝、朝礼でこう言われたそうだ(私は出社時間が遅いので朝礼に出ていない)。

「復帰する今日から呼称も新姓で統一してください。愛称でも旧姓は使わないように」

おかげで仕事復帰して以来、固苦しく新姓にさん付けで呼ばれるようになった。なんとしても旧姓を使わせたくなかったようだ。どうしてそこまでこだわるのかわからないけれど、一流企業だからなのだろう。

それでも日が経つにつれて、よく仕事で関わる同僚は旧姓にまつわる愛称で呼び始めてくれて少しホッとした。今のところ愛称を使ったことでお咎めはなさそうなので最初のピリピリした空気は和らいできたかと思う。