みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

映画「ずっと いっしょ」を観てきた

先日、かねてから観たいと思っていた映画「ずっと いっしょ」の上映会に行ってきた。
前作の「うまれる」の方がより一層観たいのだけど、「ずっと いっしょ」が観られるのはとても嬉しかった。


「うまれる」はタイトル通り妊娠出産をテーマに撮影されたドキュメンタリーで、「ずっいっしょ」は家族とは何かということをテーマにしたドキュメンタリー。
「ずっと いっしょ」や「うまれる」という映画のfacebookをフォローしているからいろいろな情報がタイムラインにあがってくる。その中でも成長を見守ってきた虎ちゃん(18トリソミーという染色体の障害を持った男の子)を映画の中で観られたことが嬉しかった。キラッキラの目で、世界を吸収するように見ている。うちの娘も同じ目をしてる。笑顔がかわいくて見てるとこちらも笑顔になってしまう。子供のパワーってすごい。虎ちゃんのご両親は大変な苦労をされているだろうし、24時間見守り続けることは体も気持ちも負担になるだろうけれど、子供の成長を喜ぶ姿を見ていて虎ちゃんは幸せだなぁと思った。風邪をひいただけで危篤になってしまう辛さ。言葉にならない。

今作で一番気になっていた、実の父ではないことを5歳の息子に伝える家族の話は、気になっていた子供の反応よりもお父さんの方に驚いた。家族になるってなんだろうということと、自分の経験を乗り越え生かすとはなんだろうということを見たような気がする。

そして割と最初の方でめっちゃ泣いてしまった、長年連れ添った妻を看取った夫を追うドキュメンタリー。妻の手紙が良すぎて、なんて素晴らしい奥さんなのだろうと思って泣けたし、私あんな素敵なこと言えるかしら?と思った。樹木希林さんの読み方もたまらない。泣くしかない。
妻を亡くして1週間後のご主人の様子がまた泣けた。そこから数ヶ月して、奥さんを思い続けながらも自分なりに生きていく姿を見られたこともよかった。


今回は「ママさんタイム」という、子連れで映画を観られますよという上映会だったので子連れの家族がたくさんいた。私も娘と2人で参加。
会場の一角にハイハイの赤ちゃんも動き回れるブルーシートが大きく敷かれていたり、上映中の照明が明るめなので子供が怖がらず、動き回りやすくなっていた。私は子供がすぐに動くだろうと思ってブルーシートの目の前の席に座った。
子供たちは開始15分でソワソワと動き始め、30分後には席から離れてどこかに行き、1時間後には子供同士で遊び始め、1時間半後にエンエン泣き始めたので抱っこして会場を出た。おかげで映画の最後は見られていない。とても残念だけど、1時間半観られただけでもよかった。

「ずっと いっしょ」は子供にはあまり興味を惹かれない内容だと思うのですぐに飽きるのも仕方がない。「うまれる」は赤ちゃんが出てくるから、赤ちゃんが好きなうちの娘は興味を持つと思う。「うまれる」観たいなぁ。ずっと泣きっぱなしになりそうだけど。

今回の映画で時々泣いていた私。泣くと思ってハンカチを持ってきたのに、開始早々娘に取られてしまった。
遊び回っていた娘が泣いている私に気がついてやってきて、両手に持ったハンカチで
「どちたの?だいじょぶ?」
と言いながら涙を拭いてくれたことが、今回の一番の思い出。

次はまた娘と一緒に、「うまれる」を観たい。