みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

スノーボードの思い出

昨日は春の陽気でポカポカだったのに、今朝起きたら世界がこうなっていた。

駅のホームには春風のように風が吹きつけていて、ふと目を閉じてみたら……まるでゲレンデにいるよう!!

スノーボードでゲレンデを滑っているかのような冷たい風!
風を切って滑っているかのようなキンキンに冷えた強風!
周りに人がいなかったらスノーボードのスタンスに足広げて体も揺れたに違いない。あいにく通勤通学の時間帯でそこまで出来なかったのが残念だ。

一昨年色々と荷物を片付けた中で、10年前くらいに買ったスノーボード一式も売ってしまった。最初の3年くらいは熱心に行ったがそれ以降は行くとしても年に2回程度、しまいには行かなくなっていたからだ。
熱心に行っていた頃はシーズン中10回は行ったものだ。全く上達しなくて初心者ゲレンデならスイスイ、中級ゲレンデに行くと四苦八苦というレベルで終わってしまったけれど、スノーボードは最高に楽しかった。最初は180度回転するくらい出来るようになりたいと思って練習したが全く出来ず、途中から目的は「とにかく楽しく滑りたい」に変わって、そしたらもう楽しくて楽しくて仕方なかった。

運動は全く出来ない私だけど、スノーボードは私でも出来た。初めてやったのは25歳で、日常生活出来た運動を全くしていなかったから体が動かずボロボロ。半泣きで練習して、レンタルした靴は緩くてサイズが合わず、両足のかかとがズルリと皮がむけてしまった。しばらくは普通の靴も履けないほどになってしまったけれど、少し回復したらまたゲレンデにいた。
せっかく始めたんだからとスノーボードショップに行ってウェア・ボード・バインディング・ブーツ・帽子・手袋・ゴーグル・ネックウォーマーなどを一式買い込んだ。一度にものすごい出費をしたことで自分を追い込んで、買ったからにはうまくなりたいと思ってスクールに入って練習もした。
スクールは2回入ったけれどやっぱりとてもいい。子供から大人までいて、子供の吸収の早さに舌を巻きながら大人はカチカチの体をなんとか動かそうと四苦八苦。ターン出来ただけで大喜びで、インストラクターがいてくれるだけで安心できて、少しづつ体がほぐれて動けるようになった。
日常生活では持つことのない大きくて重い荷物(ボード一式)もせっせと運んだし、帰ってきたら雪をきれいに落として部屋で乾かし、次の週末を待った。

仕事に行くときも道具一式を積み込んでいて、仕事が早く終わったらナイターに繰り出したりもした。会社の人も誘ってみんなで行くナイターも楽しかった。ゲレンデはカッチカチでは転ぶと激痛なんだけど、雪に映る影がカラフルで楽しい。仕事していたことなど全部忘れちゃう時間だった。

だけど1番楽しかったのは午前中のゲレンデ。

まだ雪がフカフカで滑りやすく、冷えた空気が心地よくて、何より景色が最高!山頂に初心者ゲレンデがあるスキー場だとゴンドラで山頂まで行けるので、初心者でもあの最高の景色に溶けることができた。
風を切って滑りながら、真っ白なゲレンデ、真っ青な空、視線の高さにある山々の尾根、下に広がる町を見下ろす気持ちよさときたら!何もかもを忘れて真っ白になれる瞬間だった。

もうこの先スノーボードをやるかわからないけれど、来シーズンは娘もゲレンデデビューさせたいなと思う。きっとあっという間に私より上手になっていくのだろう。楽しみだなぁ。

ナイターゲレンデのカラフルな影をご存知ない方のために、詳しく書かれているブログを見つけたのでご紹介します。そういう原理とは私も知らなかった。 【光の三原色を応用して三色の影を作る】:はるのたわごと ~経理マンの転職:So-netブログ