みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

子育てで落ち込んだのでコウノドリを見る

私はご飯を食べることが好きだ。 美味しいものを食べたい。 ここ数年は量より質を求めるし、高級なものでなくていいから旬の新鮮なものをおいしく食べたいという気持ちが強い。 自分で作る料理は簡単でもいいからお出汁をひいてお味噌汁を作るし、出来るだけ食品添加物を控えた食事を作るように心がけている。 手抜きもするし市販のお惣菜に頼ることも結構あるけれど、作るれるときはちゃんと作りたいというのが食事に対するスタンスだ。 そしてそれは子供が出来て、生まれて、離乳食を食べ始めてという段階を追うごとに大事なことだと感じるようになって、食材の選び方とかも以前より更に気にするようになった。

そんな気持ちで、自分なりに出来る範囲で子供に美味しくて素材の良い物を食べさせたいと思って料理をしているけれど、娘は容赦なく「いらない」「これ食べたくない」と主張する。まだ話せないので主張の仕方は”口に入れたものをべ~っと出す””スプーンを手で払う””お皿や茶碗を手で遠くに押しやる”という実にわかりやすくこちらを傷つけるやり方で、毎食その主張が繰り返されるのを見るたびに目の前がモノクロになるような悲しさや無力さを感じる。 娘の食べたいタイミングに合わせられていないことも要因の一つで、機嫌が良ければモリモリ食べるし、機嫌がいまいちだと同じものでも口からべ~っと出してしまう。 娘が嫌がるということには必ず理由があるはずで、その理由をうまく察することが出来ない私はアレコレ作ってみるものの拒否されまくることに日々心を折られている。

そして今日は本当に心折れてしまった。 買ってきたものや外食ならモリモリ食べるのに、私が作ったものは全て口から出してしまう。白飯すら口から出してしまう。ご飯とおかずをどう混ぜても口から出されてしまって、買ってきたものしか食べてくれない。 ここ数日ずっとそうで、体調の悪い娘に栄養のあるものを食べてもらいたい気持ちで自分も体調が悪い中せっせと作ってみるがアレもこれも食べてもらえずついに心折れた。 夫が休みをとって娘を見ていた日に娘の好物を作っておいたけれど、夫がそれを忘れて食パンを食べさせたことがあり、食パン大好きな娘はもちろん食べたわけだけれどその一件もかなり落ち込むものだった。 更に保育園の食事はよく食べているそうなので、それもかなり落ち込む要因だった。メニューを見ると家で出したら絶対食べないようなものばかりなのに保育園では自分でせっせと食べているというのだから全く持って信じられない。

そんなこんなでとにかく落ち込んだので、録画しておいたドラマコウノドリを見た。

2回前の回で超低体重児の回。21週で破水するという設定の回だった。 週数は違うけれど私も28週で破水し、切迫早産で2ヶ月入院して出産に至ったので少し身近な設定で、自分のことも思い出しつつ見ることが出来た。ドラマに出てくる小さな小さな赤ちゃんの、小さな小さな指を見ていたら、子供が産まれてくるってやっぱり奇跡だなぁと想い出すことが出来て気持ちが落ち着いた。 そんなタイミングで別室で寝ている娘が泣き出し、寝室に行ってみると娘は生まれたばかりの赤ちゃんのように手足をバタバタさせて毛布を蹴飛ばしながら泣いていて、横に来た私に必死にしがみついてくるのだった。

落ち込んでる場合じゃないなぁ。 娘が嫌だということには理由がちゃんとあるんだから、私は私の都合と勝手を押し付けずに娘のことをよく見て理解出来るように心がけることが今やることだなぁ。 母は復活したよ。

コウノドリ、漫画の11巻も出たので昨日読んでいたところ。 子育てで落ち込んだり疲れちゃう人にこそオススメな漫画&ドラマだと思う。 今子供と共にいる奇跡を思い出させてくれるから。