みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

大好きなガラス作家さんのサイトを見つけた

軽井沢のハルニレテラスにあるクラフトギャラリーで見かけたガラスの置物。それはもう置物としかいいようのないガラスの塊で、持ってみると予想以上にずっしりと重かった。

しばらくしてから八ヶ岳のリゾナーレに行ったら同じギャラリーがあり、そこでもまた同じ作家さんのガラスの置物を見た。これもやはり置物としかいいようのない、置く以外に用途のないものだった。そしてお高い。

なんだか気になる。

ずっと心の中に残ってる。

そう思ってまた時間は経った。

 

5年ほど前、当時は彼氏だった今の夫にお祝い事があり、彼のそれまでの集大成であり新しいスタートでもあったその出来事を祝うにふさわしいものは何かと考えていたら思い出したのはあのガラスの置物だった。

ずっしり重い、掌に乗るサイズの置物。

中には気泡で螺旋が描かれている不思議な置物。

光が差し込むとその気泡がキラキラと光ってなんとも美しかった。

 

ああ、あれしかない。私のこの彼を祝福する気持ちを表せるものはあれしかない。

そう思って、軽井沢まで車を走らせた。彼にバレないように、こっそり素早く買いに行く必要があった。それを買うためだけに軽井沢に向かった。

1点ものの作品なので、お店に行くたびにラインナップが違っている事は知っていた。買いに行ったその日に気に入るものがあるのか若干不安だったがこういうものは出合いだ。きっとあるだろうと念じながら運転した。

その日のギャラリーには数点のガラスの置物があった。私が何度か見かけていた、黒いガラスに透明な気泡がキラキラするものが2つくらい。それとは別に、白いガラスに水色のツリーが入り、その周りを気泡が螺旋を描いているものがあった。黒いガラスの置物を買うつもりで出掛けたが、その白い置物を手にしたら気持ちが変わった。

新しい門出を祝うためにピッタリではないか。美しい、白いガラス。中には水色の瑞々しいツリー。それを包むように螺旋を描く細かい気泡がキラキラと光る。気泡が上昇しているように見えて、私の気持ちにピッタリだった。

それはやっぱり私の懐事情からするとかなりの出費になるのだったが、一生輝き続けるだろうと思えば高くなかった。

 

今もその置物は寝室の窓辺で静かに輝いている。

朝カーテンを開けて、ガラスに光が射し気泡が輝く様を見ると胸がすっきりするのを感じる。

心から大好きな作品だ。

すっかり私のお気に入りとして家にあるけれど、一応彼へのプレゼント。彼は私の真意をおそらく理解出来ず、なぜ置物をプレゼントされたのかと不思議に思ったに違いない。説明してみたけれどあまりピンと来ていない様子だった。まあいいの。自己満足だから。

 

娘の誕生記念に、また同じ作家さんの作品を買いたいと思っていた。

お名前がわからず「ガラス 作家 置物 気泡」などで検索していたら見つかった。探してみるものだ。

橋村大作さんという方の作品だった。サイトを見ると置物以外も制作されていることがわかった。すてきだ。欲しい。

よかったらご覧ください。とてもすてき。欲しい。

娘の誕生記念に、どこかで出合ったら買おうと思っている。


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