おなかのなかでぐるぐる
最近は娘の寝かしつけのとき、ぎゅーって抱っこしながらアレコレ話しをする。 娘はとても饒舌になって、時系列めちゃくちゃ、現実か空想かわからない話をたくさん聞かせてくれる。
今日は突然
「ぐるぐるぐるんってしてたの、おかあさんのおなかのなかで」
と言った。赤ちゃんみたいに丸まってぐるぐるしてた様子を再現しながら、
「いっぱいぐるぐるしたんだよ」
と。
ああ、うん、知ってる知ってる。
破水から始まった切迫早産で入院中だったから、『そんなにぐるぐるしたらまた羊水出ちゃう』と心配する私をよそに、そりゃもう豪快にぐるぐるぐるぐる。
毎朝心拍確認があって、 「確か昨日はここら辺にいたんだけど…あれ?またいないな…こっちか?」 と助産師さんたちを惑わせて、ぐるぐる。
逆子がなおったと思ったらまたすぐ逆子になる…を繰り返して、いよいよあと数日で逆子がなおらなければ帝王切開予定しないと…というところで、やっとぐるぐる回るのやめたんだもの。 逆子をなおすために助産師さんが渾身のさらし巻きをしてくれたり、お医者さんが持ち運び型のエコーをベッドまで持ってきてくれて位置を確認したり、みんな君のぐるぐるを 「元気いっぱいだなぁ」 とニコニコしつつ心配してくれていた。
おなかの中で好き放題ぐるぐるしていた娘は、今隣で布団を蹴飛ばしぐるぐる回転して、枕に足を乗せて寝ている。
元気でいてくれて嬉しい。
最近朝方に夢をみるらしく、寝言で
「もうやだ!!おかあさんなんかきらいだもん!!!」
と言いながらバシバシ叩かれ、ガシガシ蹴られるのは本当に参るけれど。