みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

編み物が好き、それもかぎ針編み。

冬になると毎年編み物がしたくなる。

今年は2年振りに毛糸を買ってしまった。まだ編んでいない毛糸のストックがたっぷりあるのに、また買ってしまった。精一杯我慢したけど、買ってしまった。
編み物が好きだ。


ミシンで何かを作ったり、刺繍をしたり、レジンやビーズでアクセサリーを作ったり、羊毛フェルトをチクチクしたり、折り紙でガーランドを作ったり、画用紙でモビールを作ったり。

色々やって来たから家には色々材料があって、自分のものづくり道具を収めるスペースが洋服を収めるスペースと同じくらい場所を取っている。

その中でも一番場所を取っているのが毛糸と編みかけのアレコレだ。


編み物はかぎ針編み派。

どこにでもコンパクトに持っていけるのが私のスタイルにとても合っている。

棒針編みもするけれど、棒針が長くて邪魔に感じてしまう。輪針も持っているけれど、まだ使いなれなくてすんなりと手に馴染まない。


かぎ針編みは棒針や輪針のようにフラットな薄い編み地に出来ないし、かわいい柄とか模様のバリエーションが少ないのが難点だ。
編み地に厚みが出てしまうので作品が重くなり毛糸の量も多くなる。

だけど、それを超える魅力がたくさんあって、もう20年くらいやっているけれど飽きることがない。


最近は編み図を見ながら初めての模様に挑戦することも好きになり、記号で構成された編み図を実際の糸で再現すると浮かび上がる模様にワクワクする。
かぎ針編みは模様編みがあまり出来ないと思っていたのだけど、実際は基本の編み方をちょっと工夫することで様々な模様が作り出せる。
棒針編みのゴム編みという、伸縮性のある便利な編み方がかぎ針編みでは出来ないのも難点だと思っていたが、これも『中長編みのうね編み』という方法でゴム編みっぽい伸縮性のある編み地が作れた。すごい。


編み図という、編み方を書いた図面があって、それはもう幾何学模様としての美しさまである。

その幾何学模様から、実際にどんな模様が編み出されるのかを試すのはとても面白い。


とはいえ、私はマニュアル通りに動かない人なので、編み図を見たり、編み方を調べては、結局オリジナルなものを作っている。ちゃんと書いてあるように作ればいいものを適当にアレンジしてしまうので、思ったのより大きかったり、目の数が少なくなっていったりと問題は色々起こる。
それをなんとなくそれっぽい感じに仕上げて、問題を問題とは見せずにまとめて、作品が出来る。

だから、たまに「編み物教えて」と言われるけれど、人に教えられるような丁寧さがないのでお役に立てそうもない。


この冬は、娘と父にニット帽を編み、娘のショールを編み、娘のマフラーも編んだ。今は自分のレッグウォーマーを編んでいる。

娘が手作りのものを喜んで身につけてくれるうちにたくさん作りたい。

娘のマフラー。首に巻きつけてもいいし、リボンの飾りに通して止めてもいい。

ふわふわで軽いアルパカ100%の糸を使っている。この糸、細いので気が遠くなるほど編むのに時間がかかるけれど、本当に柔らかくてふわふわで気持ちがいい。色もとてもきれい。

アルパカはウールの8倍の暖かさらしいので、出来上がりが薄くても暖かいといいなと思っている。