みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

産まれた時の記憶

先日ある科学館に行った。 最近はもう雨続きで外で遊べないし、特に買い物がしたいわけでもないし、2歳児が走り回って遊べるようなところはないか…と考え込んでいたら、珍しく夫が「科学館に行こう」と提案してきた。
それならばその提案に乗ろうと思い、特に下調べもせずにその科学館に行ったわけである。


隣の県にあるその科学館のことはそれまで存在も知らなかった。もちろん展示内容も知らない。
よくわからないまま入館料を払って入ると、1階には子供が存分に遊べるスペースがあった。
特にボールプールに娘は大喜び!!
狂喜乱舞して遊んでいた。
長いトンネルを登って行って上から滑り台を降りてくる遊具に入った娘が一向に降りてこないので夫が探しに行くと、一番上で怖くて泣いていたそうだ。勢い勇んでトンネルに入り込んだはいいが、暗くて誰もいなくて怖かったのだろう。その滑り台を降りるとボールプールに落ちる仕組みになっていて、ボールプールに飛び込んだところからは狂喜乱舞。涙なんてすっかり忘れたようだった。


ひとしきり遊んだので、やっと2階の展示室を見に行くことになった。
展示室を見てビックリ。その科学館は人体や生命誕生についての展示が半分以上を占めていた。リアルな模型や、音や光で説明してくれるパネルがたくさん。設備は少し古いけれど内容はとても面白い。あちこちにボタンがあって、押すと様々な解説が始まる。娘とふたりでヘッドフォンをつけて、心臓や気管支・内臓の音を聞いたりもした。

特に驚いたのは、母親の心音が響き渡る展示室で、胎内にいる赤ちゃんの様子から出産までを展示したスペース。実物大ほどの模型がたくさんあって詳細に展示している。妊娠中に見たら泣いたかもしれないくらい、お腹の中で赤ちゃんはこうなっているのか…とわかる良い展示だった。
暗いドーム型の展示スペースが入り口横にあり、薄い黄色に光る丸の中に実物の1.5倍の胎児が入っている。そこから母親の心音が響き渡っていた。赤ちゃんにはこんなふうに聞こえているのか、こんな薄い膜に包まれてお腹の中にいるのか、と、何の説明もなくても感じさせる展示だ。

その先の一角に、出産時の模型がある。
母体が断面模型になっており、赤ちゃんが自分の体を両手で抱えるように腕を組み、産道を通ってくる経過を模型にした展示があった。
産婦人科のイラストを見るよりも一目瞭然な模型で、出産前に見ておけばイメージしやすかったなと思うリアルさ。リアルすぎて嫌な人もいるかもしれないが。
女性の体も、赤ちゃんも不思議だよなぁ。こんなふうに産道が開き(母親にとっては激痛なんですけど)、赤ちゃんはその中を通って産まれることを知っているのだから。

そんなことを思いながら見ていたら、娘が言った。

「おかぁしゃん おかぁしゃん」

見下ろすとぷに子(娘)が、赤ちゃんの模型のように手で体を包むように腕を組んでいる。

「ぷにちゃんね、こうやってやったの。こうやって出たの」

なにやら真剣な顔で、ギュッと腕を組んでそう言う。

私は内心「え?産まれた時の記憶??」と動揺しつつ、平静を装って、
「そうなの〜。そうやってたんだね」
と返したら、

「うん、じょうずにできた」

と、満足そうに言った。

私はもう、「わーーーーー!!!」っとなっていたのだけど、取り敢えず落ち着いて娘をギュッと抱きしめて、
「うんうん、上手に出来てたよ」
と言った。


これが産まれた時の記憶かはわからないけど、展示に触発されたのか、展示を見て真似してるだけなのかわからないけど、
「じょうずにできた」
という本人の感想が聞けたので忘れがたい記憶になった。


そういえば以前に、
「ぷにちゃん おそとでたら いっぱいいた」
と言われたことあって、
「いっぱいいた?人がいっぱいいたの?」
って聞き返したら
「うん、いたの」

と言っていたことがある。
保育園の先生が妊娠中で、先生のお腹に赤ちゃんがいるねという話をしていた時だったような気がする。

こういう大事なこと、ちゃんと私が覚えておかないとなぁ。

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