破水の記憶(切迫早産)④
寝ている間に破水するという予想外の出来事が起きたけれど、私は割と冷静だった。そういうことが起こりうると思っていたこともあるし、直前に前期破水の体験記を読んでいたからだ。後から思うと、なぜか「破水」についてとても気になっていて、その情報には敏感になっていたので、自分が前期破水することをどこかで予感していたのかなぁとさえ思う。
読んだ体験記はどちらも正産期で破水して出産になったケースだったと思うけれど、バスタオルが必要とか、病院に連絡とか、ナプキンとか、必要なことは同じだったから役に立った。
病院でも慌てることも泣くこともなくいたら、看護師さんや助産師さんから
「こういう予期せぬことが起こるとパニックになったり泣く方が多いけど、落ち着いてますね」
と驚かれた。
私が慌てふためいても何も良いことは起きそうにないので慌てても仕方ないし、泣いてる場合でもないし、パニックになってジタバタして羊水流したらいかんし、赤ちゃんのために最善のことをしようと思ったら落ち着く他にない。
妊娠も、育児も、体験記を読むのはとても怖くて参考にならないことも多い。間違った知識を得てしまうこともある。
私は体験記を読んでおいて良かったと思うからこうして自分の体験も記録公開しているが、大事なのは
「他人事」
だということ。
体験記はその人にとってそういうことが起きた、そう考えたというだけ。誰に対しても同じわけではない。自分も同じだと思わずに、
「そういうこともあるんだな。いざという時のために頭の片隅に置いておこう」
くらいで十分。
私の体験記もそういう気持ちで読んでもらえたら嬉しい。
あと、男性に読んでもらいたいという気持ちもあって書いている。これはもう体験出来ないわけだから、読んで想像してもらえたらと思う。知っておくといざという時動きやすい。
私が破水前に読んでいた、前期破水の体験談はこの2つ。
くわばたりえさんのブログ。この日から数日分に破水のことが。
作家 川上未映子さんの妊娠体験記。おもしろいです。