みずたま色の空

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破水の記憶(切迫早産)③

陣痛より先に破水することを前期破水というそうだ。更に、一般的な破水は子宮口の方の卵膜が破れるそうだが、子宮口から遠い卵膜の上の方が破けて破水することを高位破水というそうだ。
私の場合はおそらく高位破水だったのだと思われるけれど、「尿漏れ程度の出方なので気づいにくい」とネットに書いてあるのを読んだが、そんなものではなかった。


入院したのが金曜日。
転院予定の日赤が受け入れ出来ないという状況の中、月曜には受け入れてもらえるかもしれないという話が出てきた。
一方で、その間の土日を乗り越えられるなら、このまま今の病院で入院してもいけるかもしれないという話も出てきた。

入院してからは大でトイレに行く以外は全て寝て過ごし、動くと羊水が流れるので極力動かずに過ごした。
産褥用のショーツに巨大な産褥用のナプキンをつけて、尿のカテーテルも入ったままで、子宮内の感染を防ぐために定期的に洗浄綿で膣の周りを拭くという処置。看護師さんに何もかもやってもらって、自分は横になるのみ。
恐れていた陣痛はやってこなくて、時間は着々と過ぎていった。

月曜日になっても陣痛は来ず、流れ出る羊水量も減ってきていることがわかった。羊水量はナプキンの重さではかる。開封前のナプキンの重さを測っておいて、使用後のナプキンの重さも測る。差し引いたものが羊水量というわけだ。
自分でも流れ出る感覚がなくなってきたのは、1週間後くらいだったと思う。

日赤には転院せず、このまま入院継続しましょうということになったのが入院から4日目のことだったと思う。一番危険な時期を乗り越えたから、後は1日でも1時間でも長く赤ちゃんがお腹の中にいられるようにしようという目標になった。
流れ出る羊水量が減り、やがて止まった時には、
「まれに破水してもふさがることがあるのてすが、そのまれが起きましたね!」
と先生はじめたくさんの助産師さん看護師さんから声をかけられた。みなさんがとても心配してくれていたことがわかって嬉しかったし、やっと少し安心していいのかなと思えて一息つけたときでもあった。
四六時中、下腹部に異変はないか?何か流れ出るものはないか?胎動はあるか?モニターに異常は出ていないか?と神経を尖らせ続けるのは割と疲れる。とても汗をかいたけれどお風呂にも入れなくて、助産師さん達がお湯の入ったバケツとタオルを持ってきて背中を拭いてくれるのが楽しみだったし(他は自分でやる)、洗面所にある洗髪台で髪を洗ってもらえることも楽しみだった。
シャワーは感染の恐れがあるので、解禁になったのはしばらくしてからだった。


入院から5日目くらいに、まずは破水→陣痛の流れを乗り越えられたこと、感染の疑いもなさそうだということ、赤ちゃんは元気だということがわかった。
破水したとき、赤ちゃんの推定体重は1000gほど。もしその時点で産まれていたら、保育器に入ってNICUで入院する必要があった。まだ未熟で肺も出来上がっておらず、自分で呼吸出来ない頃だったそうだ。
今は医療技術が進歩しているから、設備のある病院に入院出来れば育つ可能性は高い。後遺症などが残る可能性はあるけれど、育つ可能性は高くなっているそうだ。

この時点で妊娠29週。8ヶ月目。
次の目標は、32週までお腹の中に赤ちゃんを入れておくこと。
お腹の中は赤ちゃんにとって最高の場所で、お腹の中ならここから後2ヶ月程度で十分成長した赤ちゃんになるところを、早く産まれてくると入院期間は半年程度になるようだ。お腹の中の成長スピードはとても早い。1日でも長くお腹の中にいることで、赤ちゃんの成長はグンと進む。
32週に入れば、早産になったとしても生存の可能性が高くなってくる。

32週を過ぎたら次の目標は34週。肺が出来上がるので自発呼吸が出来るようになる。

その次は36週。いよいよ生産期がやってくる!

そうやって、長い入院生活に目標を持つ日々が始まった。入院は辛いこともあるけれど、破水から持ち直せたことに感謝しかない。

ちなみに昨年放送されていたドラマ「コウノドリ」の中で「高位破水」を取り上げた回があった。録画してあって、消せない。

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