みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

辞めたい会社は辞めていい④

こうして書いていて改めて思うけれど、もう10数年前になる最初の会社のことをよく覚えている。 私の社会人生活の根っこになった会社だ。根っこになった出会いがたくさんあった。 感謝だなぁ。

さて、これでいよいよ最後です。 もう長くなるから各社のことは詳しく書かない!! では、どうぞ。

この話は③から続いているので、一応③はこちらです。

派遣で3ヶ月短期のデータ入力をし、数ヶ月のらりくらりと生活しながら転職活動をして、また派遣で次の会社に入った。前職は設計部で、その次に入ったのは建築系の会社だったので、どちらもものづくりに関わることができる職場だった。

その会社では1年半後に正社員に登用していただき、派遣の時期も含めて8年ほど勤務した。
もう長くなるから書かないけれど、この会社での経験が自分にとってどう働きたいのかを明確にしたし、ここで出会えた先輩方や上司を今も心から尊敬していて出会えたことに感謝しかない。
ここの話を書くと10回シリーズくらいになってしまいそうだからやめておく。
今までの転職で、ここを辞めたことが一番の後悔だ。退職を決めてから社内で大きな変革が始まり、もっとこの会社で出来ることがあったのではないか?と後悔することになった。先輩達が立ち向かった問題に私も参加して一緒に挑みたかった。結局、大好きな先輩たちと一緒に仕事したかったというのが一番の後悔になってしまった。
しかし今、その先輩達の中でも数人退職者が出て、それぞれの道でまた輝きまくっているのを見ると、私も自分の場所で輝きたいなと思う。



その次に入った会社はわずか半年で会社都合退職となった。
前職をものすごい葛藤の上に退職しただけに、次の会社が半年で退職することになったダメージは相当大きかったけれど、この半年がまた素晴らしかった。
それまでとは全く違うジャンルの、デザイン業界に入り、勤務形態も全く違う仕事に就いて、これまで知らなかった世界を覗くことが出来た。
子供の頃からずっと夢だった文章を書く仕事をさせてもらえたし、本を作ることに少しだけ参加出来たし、夢が形になってとても幸せだった。


ここで知り合った方々の感性たるや。
私はガッツリ理系脳のようなので、世の中にこんなに感性で生きている人がいるのかという衝撃を受け、感性が発する熱の高さにも衝撃を受けた。
半年しかいなくて、心身ともにダメージもたくさんあった期間だったけれど、それ以上に得られた経験と人脈に感謝しっぱなしである。
自分に何が出来るのか、何がしたいのか、どこまで出来るのか、どこまでやりたいのかも毎日考えていた大事な日々だ。
辞めてから日が経つほどに当時知り合った方々の、豊かというより深い感性に心打たれる。私の人生が深くなった気さえする。ガッツリ理系脳だとしても。



そして今はまた全然違う仕事についている。人材サービス業界だ。人生は不思議だけど、全部自分で選んだことだから自分が不思議といったほうがいい。

辞めたい会社を辞めたり、辞めざるを得なかったりしてやってきたけれど、どの会社も辞める前の数ヶ月間と言ったら苦悩の日々で体調も不安定になるしもう散々だった。だからこそよく考えて自分とよく話し合って決めることが大事だと思う。
私は大事なことは誰にも話さずに独断でいきなり決めてしまうという弱点があるので、この4回の転職を通して、大事なことを決めるときは家族や友人や自分が話せると思う相手にとにかく一度は話してみるということが必要だと思った。誰かと話すと自分の考えがクリアになるし、辞めた後ものすごく後悔しているタイミングで
「だから辞めないほうがいいと思ってたんだよ」
と言われた時のダメージが軽減されるかなって・・・。 コレ、かなり辛いからさ・・・。

辞めたことを後悔することは今も時々あって自分でおかしくなる。
もう何年も前のことを言ってもどうにもならない。過去には1秒も戻れないのだ。



後悔はあっていいから、辞めたい会社は辞めていいと思う。辞める決意がつかないまま悶々と過ごして体調を崩したり、何十年後かに人生を後悔して死ぬよりも、辞める決断をして辞める決断をして一歩踏み出すのもいいんじゃないかと思うから。辞めるなら自分でとにかく考えて、観察して、誰かに話して、辞める以上の勇気を持って次を探す旅に出ることは必要だとも思う。
そうするとまた違う出会いがあって、違う自分の一面を見ることがきっと出来る。
自分に起きていること、周りの環境をよく観察して、よく悩んで考えて、決断をする。
揉まれて揉まれて磨かれて、輝いていけたらうれしい。