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みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

辞めたい会社は辞めていい②

辞めたい会社は辞めていいというタイトルで書き始めたらどんどん長くなってしまったので②を書くことにした。

①では自分の体験談を書いていたけれど、②では一般論を書いておく。一般論というより、転職回数4回の自分の経験と、転職活動をサポートする仕事を通して感じていることかな。

 

ちなみに①はこちら。

ayukahit.hatenablog.com

 

さて、辞めたい会社は辞めていいというと、ずいぶん無責任に聞こえる。特に人事部や会社上層部の人ほど

「冗談じゃない。人を育てるのに会社がどれだけ投資してると思ってるんだ」

と思うことだろう。

そりゃそうだ。だって会社は本当に投資している。新人でも中途でも、仕事を覚えてなれるまでは当然時間がかかり、仕事のやり方を教えるにも時間がかかり、時間はお金がかかるものなので会社は完全に投資している。まだ何も生産性のある仕事が出来ない新人を何ヶ月もかけて研修するのなんて投資以外の何物でもない。

最近は3ヶ月で辞めてしまう人が多いというが、3ヶ月なんて投資真っ最中だ。そんな時に辞められてしまっては会社としては大損である。また誰かを採用し、同じように研修して仕事になれてもらうことからスタートだ。

では3ヶ月のうちに責任ある仕事をどんどん与えたら良いのかというと、それもまた問題がある。新人なのにこんな仕事をさせられるなんて・・・と言い出す人もいるし、まだ会社のこともろくにわかっていない新人に仕事を任せたことで会社の意向に沿わない進め方になることもあるだろう。新人のミスをカバーするために先輩方の業務が増える。結局これも会社として新人に投資していることと同じだ。

 

会社は新人には特に投資している。

辞めるときにはそれを覚えておくといい。

ああもう辞めたいと思うとき、会社は自分に何を期待しているのか、どんな投資をしてくれたか、そして自分はそこから何を得たのかを考えておくのは大事だと思う。辞める前より、辞めた後の自分に影響することだからだ。

良くも悪くも1つの会社に入ればその会社で学んだこと、経験したこと、出会った人たちから影響を受ける。次に違う環境に行くとその影響が自分でよくわかる。

辞めるとしても、何かを得て辞めることだ。

何も得ないことなんてない。もし何も得ていないとしたら、それは自分が気がついていないだけだ。

 

辞めたくなったら周囲をよく観察することも大事。

同僚、上司はどんな仕事をしているのか。どんな姿勢で仕事に望んでいるのか。辞めたいときは大抵自分のことしか見えていなかったりするので、客観的に自分の状況を見るのが難しければ他の人を見てみるといい。

もし元気いっぱいで楽しそうに仕事している人がいて、その人が気になるならしばらく観察してみるのも手だ。なんでその人は楽しそうなんだろうって。もちろん話が聞ければそれもいい。

一方誰もが暗い顔をして働いていたり、愚痴ばかりの職場もある。その様子もよく観察して、そこに自分がいたいのかどうかも考えるといい。

自分のことだけでなく自分の環境である周囲の状況を観察して、辞めるかどうかを決めることも大切だ。

なぜなら、仕事をする上では必ず人と関わるから。人を観察する力は他でも役に立つ。辞める理由がどこにあるのかを明確にするためにも、自分が働く理由がどこにあるのかも知るためにも、観察力は大切だ。

 

そして何より、自分が決めた「辞める」という選択は、自分の人生の一部である。あなたそのものだ。

自分のことには自分で責任を持つ。辞めることは構わないが、辞めたという経歴はあなたの歴史として残る。その点について自分で明確な意志を持っていないと、なんだかぼんやりした人になりやすいので注意。

会社都合で辞めさせられる場合じゃなければ、どんな理由でも辞めると決めたのは自分。

介護や育児などの事情による辞め方も、辞めると最終判断したのは自分だ。こういう場合は理由が明確なのでぼんやりした印象にはならない。

問題なのは「なんとなく」辞めた人たち。お話していても実にぼんやりしている。別に退職理由を聞くわけではないが、お話全体がぼんやりしていて、会話が宙に浮くような感じを受ける。意志が見えてこない。

退職理由は聞かなくても、はっきりと自分の中で理由付けが出来ている人は自分から話すことが多い。ぼんやりと会話する方は退職理由についても触れないことが多いし、会社でどんなお仕事をしてきたのかもはっきり話せないことが多い。自分が何をしていたのか、何を得てきたのかを気が付かないまま転職活動に突入してしまったパターンだ。こういうときは転職活動が難しくなる。

書類はうまく作れても、面接で話しが宙に浮いてしまうことだろう。

「あれ?あの人結局なんだったのかな」

というぼんやりした印象しか残せなくなってしまう。

 

辞めるという決断は勇気だ。

せっかく振り絞った勇気なのだから、次の自分の活力になるようにしたい。

会社が自分に求めていたものや与えてくれたものを見直し、周囲をよく観察して、自分の判断で辞める。

その過程は決して無駄ではない。むしろその過程から得るものはたくさんあるはず。その得たものに気づく力をつけよう。

 

辞めたい会社は辞めていい。

辞めるという経験を通してたくさんのものを得て、自分はどうしたいのかを自問自答して、そうして自分を磨き上げて次のステージへ行こう。


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