みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

辞めたい会社は辞めていい①

私は今仕事でお仕事を探している人をサポートするようなことをしているが、そんな立場でもハッキリ言えるのは「辞めたい会社は辞めていい」ということ。そろそろ新入社員達が会社に疑問を感じたり嫌気がさしたりし始めるかもしれない。それは感じていていいことだ。

かくいう私も新卒で入った会社は10ヶ月で辞めてしまった。なんとも浅はかだったと思うし、いい決断だったとも思う。あの10ヶ月以上その会社にいるイメージが湧かなかったので、私がそこにいる時間はやっぱり10ヶ月だったのだと思う。
同期は20人程いた気がする。内女性は5人で、私が辞める10ヶ月目までに既に2人女性が辞めていた。私達は浅はかだったし、私達は決断の時を逃さなかった。


しかし会社は新人を育てようと、時間もお金もかけて研修を沢山沢山してくれていた。当時の私達はそのことをよくわかっていなかった。自分のことしか見えていなかったし、自分のことしか考えていなかったからだ。

私は設計部の久しぶりの新人だった。みんなが待ちに待っていた新人だったらしい。ありがたいことに期待もしてもらえていた。
だからその新人が辞めるとなって、部署内では大騒ぎだったそうだ。課長も部長もじっくり話す時間を取ってくれたし、先輩達は男の人も泣きながら引き留めてくれた。とても大事に思ってもらえていたことを実感したのは辞めると決めてからの1ヶ月だった。もう辞めたくて仕方ない私は急性大腸炎になってお腹激痛になり会社を休んだが、部署の女の先輩がヨーグルトとか消化に良さそうなものを買ってアパートまで持ってきてくれた。そんなことまでしてもらえるなんて思っていなくてとても驚いたし、とても心苦しくなってお腹は痛みを増すばかりだった。

隣の席でいつもくだらない話をしながら沢山のことを教えてくれた男の先輩は、身長185㎝くらいの長身で私より7・8歳年上なのに、半泣きで私を見送ってくれた。私の10ヶ月間のほとんどをその先輩と過ごした気がする。別の部署の女性陣にささやないじめを受けていた私を守ってくれたのも先輩だし(それが余計にまたいじめてる人の気持ちに拍車をかけるのだけど)、パソコンのことや設計のことや会社のことを詳しく教えてくれたのも先輩だった。
給料日にはいつも2人で明細を見せ合って溜息をつき、会社の今後について話し合ったりした。
ヒョロリと背が高い先輩は燃費が悪くてすぐお腹が空くので、お昼前になると毎日
「おなかしゅいたよ〜。ごはんたべたいよぅ〜」
と、何故か赤ちゃん言葉になって言ってきた。私は毎日
「はいはい。あと10分でお昼ですからね。待っててくださいね」
と返す。先輩なんだか友達なんだかわからない謎の関係だった。

先輩と給料明細を見せ合いながら溜息をつき、会社の今後について溜息をつき、他の人の様子を見ているうちに
「ここに長居は出来ないな」
と思うようになった。
お給料の問題もあったけれど、私にとって一番の原因は、設計部の先輩方はみんな視力がとても悪く目の病気になっている人も何人もいたことだった。先輩も緑内障になりかかっていた。他の先輩からも
「入社した時は1.5だったけど、2年後には0.3になっていた」
などの話を聞いていて、元々視力が0.03しかない私はその職場にいることが段々恐怖になってきていた。
設計部の仕事はパソコンで図面を書くことと、紙に印刷した図面のチェックをひたすらすることだ。どちらも細かくて目を酷使する。図面は100枚200枚という単位で机の上に積まれ、すべての数字や記号を確認し、修正する。最低2回はチェックする。目も肩も頭もクタクタになる日々だった。

辞めてもう10数年経つけれど、この社会人になって最初の10ヶ月は私の社会生活の基礎となってしっかり残っている。沢山のことを教えてもらえた。沢山吸収出来た。


新入社員で、もう早速嫌になってきている人達も、今その瞬間に毎日沢山のことを吸収している。その経験は無駄にはならないから、そのモヤモヤが何に対してどうしてモヤモヤするのかをよく考えながら今の時期を過ごしてみることをオススメする。


辞めることを決めること、辞めると伝えること、そして実際に辞めることはとても疲れることだ。勇気も決断力もいる。後悔しないために良く良く考える必要もある。
クタクタのときには判断力が鈍る上に疲れやイライラで「もう辞めてやる!」となりやすい。これは後悔につながりやすいからここで決めることはお勧めしない。
じゃあどうすればいいのか、自分の体験をもとにまた別記事にまとめます。長くなってしまったので今日はここまでで。

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