みずたま色の空

こどもやごはんや日々のこと。

大人になってからの友達

社会人になってからの友達作りは難しい。
まず第一に、職場以外の出会いが少ない。当たり前なんだけど自分で動かないとなかなか出会えない。
子供の頃は近所の子とか保育園幼稚園学校と周りに同世代の子がいて、そのうち仲良くなる子も出てきて友達になったりした。高校や大学になって近所じゃない離れたところに住む友達が出来たりもした。毎日のように学校で会い、よくあんなに話すことがあったなと思うくらいアレコレ話して、そしてそれぞれの場所に旅立っていった。


社会人になって会社というところや職場というところに行くようになり、そこには幅広い年代がいて育ってきたバックグラウンドも違う(というより知らない)、共通の話題は仕事の話だけの日々になる。中には仲良くなれる同期や先輩後輩に出会えることもあるけれど、プライベートまで共に過ごすような関係になる人は結構稀なのではないかと思う。
大人になってからの友達作りは難しい。


私には大人になってからの友達が何人かいる。
ほんの1年だけ通った英会話スクールで出会った友達と、その友達の友達。何度か集まるうちに「いつものメンバー」といえる女子6人組が誕生した。全員が揃うことはなかなかないが1年に1回は集まることを続けて、そろそろ10年になる。
今年そのうちの1人が結婚で遠くに引っ越した。今までも頻繁には会えていなかったせいか、少し寂しいけれど、そう遠くに離れた気はしない。また会える、きっと1年に1回くらいは、そう思っているからかもしれない。
この「いつものメンバー」は毎年誕生日プレゼントを贈りあっていて、みんな30代になっても誕生日プレゼントをあげるという習慣が私は気に入っている。友達からもらう誕生日プレゼントはワクワクするし、あげるものを選ぶのもワクワクする。私が愛用しているママバッグも友達からもらったものだ。
それぞれの人生にほんのちょっと寄り添っている感じがして、付かず離れずの距離感が気持ちいいメンバーに恵まれた。幸せだなぁと思う。

そして昨年育休中に出会ったママ繋がりの友達もいる。仕事に復帰してからほぼ会えていないのだけれど、子供の歳が同じで、親の歳もほぼ同じというメンバーと出会えた。前から知り合いだった子の友達と知り合っていくうちに、こちらもなんとなくよく集まるメンバーが出来た。
子育てに対する考え方とか、食事への気配りとかが似ていて、よき相談相手だしよき遊び仲間だと思う。子供達も仲良くて見ていて微笑ましい。
こちらも干渉しすぎず、それぞれの都合が合うときに会えればラッキーくらいな距離感で、だけど色々なことを話せる。自分のことも子供のことも話せて、ずいぶん助けられた。やっぱり付かず離れずな感じで、もうほとんど会えていないけれど私は大事な友達だと思っている。


社会人になってから友達になるのは、実は学校に通っていた頃と似ていると思う。
どこで出会っても、結局付き合いやすい人が残る。無理して付き合うような人とはどんどん離れていくと思うし、付き合いやすい人とは例え1年に1回しか会えなくても友達になれると思う。
学校にいた頃との1番の違いは、行動範囲を変えることが必要ということだろうか。家と職場、もしくは家だけにいる生活に友達になりうる人が飛び込んできてくれることはかなり少ない。ないとは言わないけれど、きっと少ない。
だから行動範囲を変えてみる。
私はそれが英会話スクールだったし、子育て支援センターだった。そこにいる人と話してみる。話しかけられたらとりあえずちょっと話してみる。
もしかしたらその中に、その先ずっと続く友達がいるかもしれない。


これって友達だけじゃなく恋人や結婚相手にも言えること。
私は興味があった講演会に足を運ぶうちに出来た友達も何人かいるが、そのうちの1人が夫である。
不思議なもので、英会話スクールも子育て支援センターも講演会も、出会いたくて行ったわけではなかったけれど結果的にたくさんの出会いがあった。


今年遠くに引っ越した友達にも、新しい場所で新たな出会いがきっとある。
今年こそ何か出会いが欲しいと思っている友達も、その思いを行動にすればきっと何かある。
そしたらまた集まって、新たな何かについて話を聞きたい。
私も話せるような日々を送ろう。